---
title: 分解できるロゴだからこそ、ガイドラインを作った
project: "kodaira-walking-gomihiroi"
kind: branding
question: 報酬なしの小さな団体案件で、なぜロゴガイドラインまで作り込んだのか
answer: アイコンを分解して使える設計にした以上、団体側が自分たちで運用できるようルール化することまでが納品物の一部だと考えたから。
canonical_url: "https://toyoshima.work/works/kodaira-walking-gomihiroi/guideline"
---

# 分解できるロゴだからこそ、ガイドラインを作った

## 「渡して終わり」にできない理由

このロゴは、7 つのゴミアイコンを単体でも使えるように設計しています(章 2)。ゴミ分別の掲示や協議案内など、ロゴ以外の場面にも流用できるようにするためでした。ただ、それは同時に「デザイナーの手を離れた後、素材がバラバラに使われる」ことを意味します。

団体を運営しているのはデザイナーではないボランティアの方々です。チラシ、会場の掲示、SNS への投稿など、こちらの目の届かないところでロゴが使われていく。そこで色が薄れたり、縦横比が崩れたり、読みにくい背景に置かれたりしないよう、**渡す側が事前にルールを決めておく** ことが必要だと考え、ロゴガイドラインを作成しました。

![ロゴガイドラインの表紙。シンボルとロゴタイプのフルカラー版](/working-de-gomihiroi/guideline-cover.png)

## 色を固定する

ブランドカラーは「紅葉」の 1 色。フルカラー版を原則としつつ、背景とのコントラストが確保できない場合や白黒印刷向けに、ブラック / ホワイトの単色版も用意し、RGB・CMYK・HEX まで数値で規定しました。判断に迷う余地を極力残さないためです。

![ブランドカラーとロゴの表示色。フルカラー・ホワイト・ブラックの3パターンをRGB/CMYK/HEXで規定](/working-de-gomihiroi/guideline-colors.png)

## 余白と最小サイズを数値化する

ロゴの周囲に他要素を置けない保護エリアを、ロゴの高さを基準にした比率で定義しました。あわせて、印刷物は横 25mm 以上、Web は横 84px 以上という最小使用サイズも決めています。「小さすぎて読めない」「他の要素とぶつかって窮屈」といった、素朴だが実際に起きがちな崩れを未然に防ぐためです。

![余白のガイド図。ロゴの高さを基準にした比率で保護エリアを定義している](/working-de-gomihiroi/guideline-clearspace.png)

![最小使用サイズのガイド図。印刷25mm/Web84px以上、横組みとシンボル単体はそれぞれ別基準](/working-de-gomihiroi/guideline-min-size.png)

## 背景色の許容範囲を○△×で示す

カラー背景や写真の上にロゴを置くケースも想定し、コントラスト比の目安を「3 以上が望ましい、最低でも 2 以上」という数値と、実際の背景色サンプルに対する ○△× の判定で示しました。デザインの専門用語である「コントラスト比」を、数値だけでなく見た目で判断できるようにしています。

![様々な背景色に対するロゴの視認性を○△×で判定した一覧](/working-de-gomihiroi/guideline-background.png)

## やってはいけないことを9パターン列挙する

変形・回転・エフェクト付与・要素の分解合成・指定外の色・グラデーション・一部欠けなど、9 つの禁止例を実例つきで並べました。ルールを「守ってほしいこと」の羅列ではなく、「やりがちな失敗」の実例で示した方が、デザインの専門知識がない相手にも伝わると考えたためです。

![ロゴの使用禁止例。変形・回転・エフェクト・色変更・要素の分解などNGパターンを実例で提示](/working-de-gomihiroi/guideline-donts.png)

## レイアウトの例外を明文化する

縦組みを基本形としつつ、表示エリアの都合でそれが収まらない場合に限り、横組みやシンボル単体の使用を認めています。「基本形を崩していい条件」まで明文化することで、現場判断での逸脱ではなく、ルールの範囲内での運用にしました。

![レイアウトパターン。縦組みを基本とし、横組み・シンボルのみは表示エリアの都合による例外として位置づけている](/working-de-gomihiroi/guideline-layout.png)

## ゴミアイコン単体利用のカラーも規定する

章 2 で触れた「バラして使えるアイコン設計」の運用ルールもここで固めました。7 つのゴミアイコンをロゴから切り離して単体使用する場合に限り、ブランドカラー・白・黒に加えて、アイコンごとの指定色(RGB / CMYK / HEX)を認めています。

![ゴミアイコンを単体利用する際の色指定。7種のアイコンそれぞれにRGB/CMYK/HEXを規定している](/working-de-gomihiroi/guideline-icon-colors.png)

## 報酬なしの案件でも手を抜かなかった理由

この案件は無償で、ガイドラインまで求められていたわけでもありません。それでも作り込んだのは、ロゴを「渡して終わり」にすると、良かれと思って作った分解可能な設計が、かえって運用の混乱を招きかねないと考えたからです。デザインの意図を、デザイナーがいない場でも保てる形にして初めて、納品が完了する。派手さのない作業ですが、実務で最初に踏んでおいてよかった工程だと思っています。